【2014.7.7】政務活動費は正々堂々と透明性をもって支出しなければならない
連日、連夜、ニュースやワイドショーで兵庫県議の政務活動費の記者会見場面が流れています。
コメンテーターは、政務活動費の使われ方がずさんなのは、この議員だけの話か?ほかの議員も同じではないのか?とコメントする人もいます。
たしかに、そう思われても仕方がないのかもしれませんが、
兵庫県議の例が氷山の一角ではなく、まれな特異例であってほしいと、思っています。
吹田市議会の例でいえば、議員一人当たり月11万円を会派単位で会派に渡され
条例に定める目的と手続きに沿って使います。
領収書はすべてに必要で、どうしても領収書が出ないものについては支出証明書で領収書に変えることがあります。
兵庫県議の例で交通費が領収書なしで支出されていたとのことですが
吹田市議会の場合は、交通費や宿泊費は旅費条例を準用して計算された額を支出します。
計算は議会事務局職員さんに頼みますが、以下の順、手続きが必要です。
1.出張(研修や調査、陳情のため)の目的、場所を明らかにした出張届を議長あてに提出
たとえば研修の場合は、研修日程や内容のわかる資料を添付します
2.議会事務局職員が出張届に書かれた行先への往復旅費や宿泊費を計算して、旅費明細書を作ります
3.旅費明細書の額を支出するための支出命令書を作ります
4.出張が終われば、報告書とともに出張報告書を提出します
以上の流れで支出しますから、カラ出張はできません
つぎに、パソコンなど事務機器を政務活動費で購入する場合は
1.基本的に控室で使用するもので政務活動に使うものに限ります
2.備品購入届を提出します
3.購入した備品に備品番号のシールを貼ります
以上のような流れです。当然、領収書(購入した内容がわかるもの)が必要ですので、
兵庫県議の例のような、明細もわからない事務機器の購入はありえません。
ともかく、何に使ったのかわからない状態になっている兵庫県議本人にも大いに問題はありますが
一回や二回のことではなく、何百回も出張していることや、3万円以下のチケットショップでの切手購入を何度も繰り返していること、など議会事務局はチェックできなかったのか、ということも問題であると思います。
議員辞職をしてほしいとテレビ画面で県民の人が発言していましたが、
議会の自浄作用を待つことも一つの方法かもしれませんが、
市民、県民が調査して、政務活動費の返還請求(監査請求)することもできるのではないかと思います。